2008年2月14日(木)ミツヤガーデンシティ
モデルホームにて、「フラワーアレンジメント」
教室と「住宅セミナー」が開催されました。
第1部のカルチャーセミナーでは、バレンタイン
デーにちなんだハート型の生花台にかわいい
アレンジメントを作って頂きました。
オリジナリティー溢れる手作りアレンジメントは
ご主人へのバレンタインプレゼント?として
お持ち帰りして頂きました。
2部は、「省エネ住宅の最先端を行く無暖房
住宅!」と題して、環境先進国スウェーデン・
ドイツの究極の省エネ住宅を紹介。
今回驚いたのは、国を挙げて徹底した省エネを
推し進めているドイツの取り組み。
例えばソーラー発電を屋根に取付けて発電
した場合、家主は通常電力料金の5倍の値段
で電力会社に買い取ってもらえる法律を作った。この法律をきっかけに自家発電が一気に家庭
に普及したことは言うまでもない。
また、現在スウェーデンの省エネ住宅の壁厚
は30〜40cm、天井は60cmが標準。
ここまで行くと無暖房住宅が可能になる。
無暖房住宅とは、家の照明、人、家電製品、
炊事、ペット等の熱を蓄熱利用し、暖房器具が
必要ない家。このレベルの家にソーラーを組
合せるのが最近の主流となっている。
それに比べて日本は、1970年代のオイル
ショック以来、断熱気密基準の改定を重ねて
きた。がしかし、次世代省エネ基準(等級4)の
北海道の断熱気密基準でさえ20年前のスウェーデンの基準と同等、一般的な新省エネ基準
(等級3)では30年前の基準と同じというから、
省エネに対するレベルの違いに驚いた。
高断熱の研究を始め、まだ誰もそんな家を
聞いた事がない時代に北海道並の断熱仕様
の自宅を自ら設計建設し、現在無暖房住宅
LLP主宰の村上茂氏は、国の取組の遅れを
鋭く指摘する。
今年2008年は京都議定書の日本の削減目標
−6%の実行期間に入った。しかし、日本の
CO2(二酸化炭素)削減量は、1997年の京都
議定書発行から、2002年度実績でさらに
8%増加して目標の6%にさらに上乗せされ
た−14%の削減が必要なのが現状である。
省エネをやり尽した産業・運輸部門に比べて、
まったく手付かずの家庭部門は全体の3割
を占め、今後2年間で現在の約30%の
エネルギー削減を実行する方針を国交省
は打ち出している。
今後国の政策として新築・既存・賃貸住宅に
対して、これまで以上の断熱化は免れず、
マイホーム購入予定者だけでなく、ホーム
オーナー全般に影響を及ぼす可能性がある。
省エネ住宅に関する情報にはしっかりアンテナ
を張っていく必要があると強く感じた。
次回3月は、自宅ガーデンのハーブを使った
手作りスイーツ教室を予定しております。
お楽しみに。
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セミナー講師データ
第1部:
村本 智絵 (Chie Muramoto)
株式会社北陸園芸フラワーコーディネーター
日本フラワーデザイナー協会(NFD)
一級本部講師
能美市徳久町84番地2
tel
0761-51-4400
第2部:
村上 茂 (Shigeru Murakami)
無暖房住宅LLP主宰
(有)建築データ研究所所長
一級建築士
金沢市旭町3-13-18
tel 076-220-7131
※このセミナーは弊社のOBのお客様と
これからマイホームをご計画の皆様を
対象に毎月1回行なわれております。
お問合せ:竃k陸リビング社 担当北出
tel0761-51-2200 |
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ドイツのソーラーハウス
資料提供:大阪神戸ドイツ連邦共和国総領事館
スウェーデンの壁の厚み 年代順
1970年100mm/1980年150mm/1990年270mm
最近のスウェーデンの断熱仕様
壁面:435o 天井:500o
資料提供:
株式会社今川建築設計監理事務所 |